実力のアピールの仕方
スマホアプリ開発現場の実情
ある程度、スマホアプリ開発の知識とスキルについて理解したら、いよいよ本格的に働くための準備に入ることでしょう。その前に、参入しようとしている分野について理解を深めておくと、実際に働いたときに理想と現実のギャップを感じずに済むかもしれません。まず、スマホアプリ開発分野は、スマホの普及とユーザーの増加に伴い、現在軒並みに需要が高くなっており、多くのエンジニアが注目しています。その理由として、今後もスマホアプリ開発の受注はどんどん増え続け、将来性が約束されているからです。また、人気のある分野だけに、持ち合わせておくべきスキルの習得方法が複数展開されている上、特別な資格を必要としないことから、初心者でもスタートしやすいと注目が集まっています。そして、業界全体で見ても、女性が活躍する比率が高いのも特徴的。収入に至っては、手掛けるアプリや規模にもよりますが、ほかの職種と比べると2割から3割ほど高めです。一方で、比較的に残業時間が多いという側面も持ち合わせています。ただし、アプリの種類によって残業時間に差があるため、転職先や案件を探す場合は、どんな種類のアプリ開発なのかも把握した上で応募するといいでしょう。
ポートフォリオを作成する
転職先や案件探しで応募する際に欠かせないのが、自分の実力をアピールできるツールの準備。それを確実に行えるのが、ポートフォリオです。実際にポートフォリオは多くのエンジニアが作成しており、相手先へ自分を売り込む手段の1つとして非常に有効で、これまでの実績を証明するための強固たる武器となります。企業やクライアントからも、ポートフォリオの提出を求められる事案が増えてきました。スマホアプリ開発分野の仕事を確実に勝ち取るためにも、ぜひともポートフォリオを作成したいところですが、何の考えもなく作成するのでは意味がありません。できれば、デフォルトのままのデザインは避け、テーマを変更して自分オリジナルの仕上がりにしたり、これまで携わった案件を羅列せずに工夫して書き込んだり、他者と差別化できるよう作成するのが望ましいでしょう。また、コンセプトを設定した上で作成すると、より統一感とオリジナリティが増し、相手へ積極性も伝わります。ちなみに、ポートフォリオはPDFとWebのどちらでも作成できるので、自分のスキルと用途に合わせて選択するといいでしょう。
自分でアプリを開発する
ポートフォリオを作成する以外に、自分でアプリを開発するのも自己アピールに繋がる有効な手段です。特に、スマホアプリ開発分野において、意外にも自作のアプリを持ち込みアピールする人はそれほど多くありません。それを逆手に取り、応募先の企業が手掛けるアプリの種類や傾向を踏まえ、求められるジャンルのアプリを開発し提出することで、スキルと熱意をアピールできます。それが初心者だとなおさら、大きな武器となることでしょう。もし、それほどプログラミングに自信がない場合でも、個人でアプリを開発するためのツールがいくつも出ているので、そういった便利なツールを駆使して挑戦してみるといいかもしれません。
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開発ツールはAndroid StudioとXcode
スマホアプリ開発は、パソコンひとつあれば誰でも挑戦できることですが、iPhoneアプリとAndroidアプリで用意すべき環境が異なっており、iPhoneに関しては、Mac専用の「Xcode」という専門のツールをインストールする必要があります。一方Androidの場合は、どのパソコンでも「Android Studio」という専用ツールをインストールすることができます。どちらのツールもアプリ開発がしやすいよう、便利な機能を数多く備えています。
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成否を分けるUI/UX
たくさんあるスマホアプリの中から選んで使い続けてもらえるものを開発するためには、「UI/UX」がとても重要です。見た目のデザイン性やわかりやすさを意味するUIと、使用感を意味するUXの概念を持ってアプリ開発をするかしないかで、出てくる成果は全く違うものになるでしょう。アプリ開発は、つい技術的な面に集中してしまいがちですが、使ってくれる人の立場に立って、どのような設計にしたらいいかよく考えるようにしましょう。
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注目が集まるフリーランスという働き方
時間や場所にとらわれずに働くことができるフリーランスという働き方に大きな注目が集まっています。特に、コンピュータ環境さえしっかりと整っていればどこでも仕事ができるIT技術職は、フリーランスとの相性がいいのが特徴的です。現在、IT業界で多くの技術者を必要としているのがスマホアプリ事業の分野です。生活には欠かせないと言ってもいいほど身近に浸透しているモバイル端末に対応できるアプリは、今後もニーズが減ることはなく、フリーランス向けの案件も見つけやすいでしょう。