成否を分けるUI/UX
UI/UXへの意識を高く持つことの重要性
ものづくりに必要なスキルを備えることは大切ですが、それ以上に大切とも言えるのが考える力です。スマホアプリ開発もそれと全く同じで、様々な角度から考えることで、ユーザーが使って良かったと思えるアプリの完成を目指す努力は不可欠です。そこで重要視したいのがUI/UXです。
UI/UXとは
業界では耳にすることも多いUI/UXは、概念としては理解しやすいものですが、それを実際に形にしていくためにはよく考える必要があります。「UI」は、User Interfaceを略したもので、デザインの良さやわかりやすさなど、見た目の部分を意味する言葉です。そして、「UX」とは、User Experienceを略したもので、アプリを実際に使用して体感することを意味しています。UI/UXは、どちらかが劣っていると使用感も落ちてしまうので、UI/UXのバランスをよく考えることがとても重要です。
意外と見落としがちな盲点
アプリを選ぶ際の重要なポイントになるのが、アイコンのデザインとタイトルです。どんなに素晴らしいアプリでも、アイコンとタイトルを見て魅力的だと思えなければ、ユーザーは素通りしてしまうでしょう。アプリのストアを見てみると、人気のあるアプリとそうでないアプリのアイコンの質が全く違うことに気づくのではないでしょうか。アイコンは、いわばお店の看板のようなもので、初めてのお客さんはそれを見て店の良し悪しを判断するしかありません。アプリ開発をしていると、中の品質ばかりに集中してしまいがちですが、せっかく高品質のアプリ開発に成功したとしても、看板となるアイコンとタイトルが雑ではもったいないので、この部分にもしっかりと力を注ぐようにしましょう。
もう一点気をつけたいのがチュートリアルです。アプリの良さを少しでも理解してもらうため、チュートリアルに多くの情報を詰め込みすぎてしまうと、逆に内容が伝わりにくい場合があります。そのため、1度に全てを説明しようとするのではなく、段階的に読んでもらえるようにするなど、よく考えて工夫するようにしましょう。
Webとスマホアプリは全く別
Webサイトを作ったことがある人ならば、アプリ開発に関してもさほど抵抗なく取り組めるかもしれませんが、UI/UXの概念は全く違うということを念頭に置いておかねばなりません。Webサイトの場合は、たくさんのページやリンクがあって当たり前ですが、スマホアプリの場合そのようなことはなく、ボタンなどを設置して画面を動かす設計になるので、シンプルさや使いやすさを強く意識することが大切です。また、アプリ開発の場合、iPhoneとAndroidで開発環境や方法が異なるため、両方に対応するアプリを開発するのに手間がかかります。Webアプリのようにハイブリッド型の開発も可能ではありますが、UI/UXという観点からみるとデメリットのほうが多いのであまりおすすめできません。
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注目が集まるフリーランスという働き方
時間や場所にとらわれずに働くことができるフリーランスという働き方に大きな注目が集まっています。特に、コンピュータ環境さえしっかりと整っていればどこでも仕事ができるIT技術職は、フリーランスとの相性がいいのが特徴的です。現在、IT業界で多くの技術者を必要としているのがスマホアプリ事業の分野です。生活には欠かせないと言ってもいいほど身近に浸透しているモバイル端末に対応できるアプリは、今後もニーズが減ることはなく、フリーランス向けの案件も見つけやすいでしょう。